○4月号はこちらからどうぞ!

皆さん、こんにちは!

気付けばもう5月も終わりということで、相変わらず月日の流れの速さを実感しております、安松です。
最近は、現役の皆が熱心にブログを更新していくれていて、ご覧の皆様にも、部活の雰囲気がよく伝わっているようにも思います。特に、新歓キャンプをはじめとして、多くの新入生を迎えた男子部の様子なども伝わっているのではないでしょうか!

また、戦評を掲載するという試みを始めたようです。OB・OGの皆様、是非ご覧になってコメント等お寄せ頂けると幸いです。

 

さて、前回の中山主将との話で…
・一年生が入部して、部全体が活気づいていること
・四年生が教育実習に行く間に、三年生主導でチームとして一回り大きく成長してほしい
といった話題も飛び出していました。

そこで、今月号は平日、水曜日の合練に参加してきまして、
そちらの練習レポートをお送りしたいと思います。

 

 


参加してきたのは、5月27日の水曜日です!

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この日の最高気温は、30℃ほどでした。暑いこと暑いこと!運動不足の我が身を嘆く一日でした。
現在、水曜日の合練の時間は、15時頃から20時頃まで。暑さのピークを過ぎた時間とはいえ、5月の気温としてはかなり暑い日で、練習前からじりじりとした暑さに、体力を奪われます。

合練には、僕の他に、OB2年目の吉村航さんも参加しておりました。いつもありがとうございます!

 

なお、この日の女子部は国公立大会。試合は夕方からということで、試合前にもきっちりと練習を行い、万全の準備どころか、汗だくになるまで追い込みながら相手を待ち受けていました。

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試合結果の方も勝利ということで、よかったです。
女子部もまた四年生が教育実習中ということでしたが、三年生主導によくまとまっていたように見えました。
是非男女ともに優勝してください!そして新入部員が入ることを願っています。。

 

男子部のメニューの流れは、

サーブ練習(30)→リターン練習(30)→スペインドリル(20)→ボレスト(20)→スマッシュ練習(20)→形式(20)というもの。

中山ら四年生三名は教育実習ということで、合練を欠席。また、数名体調不良での欠席や、大学のオリエンテーション等で遅刻しての参加者もおりましたが、それでも総勢19名と大所帯!
三年生の鈴木謙や片山勝貴を中心に、練習を行っていました。

 

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一年生も合練となると、タイムキープや練習準備など、仕事が沢山。

一方で、まだまだ体が覚えているのか、三年生が率先して自ら動いている場面もしばしば見受けられました。人を「動かす」ことと、自分で「動く」ことは結構違うと思いますので、人数比が偏っていて難しいでしょうが、組織としてより円滑に練習を回すことを第一に、考えていけると良いと思います。

まだまだ慣れない様子で、時折三年生に厳しく指摘されていました。
馴染むまでは大変でしょうが、誰もが通ってきた道。応援しています!

 

さて、練習ですが、全体としては雰囲気もよく、四年生の不在を感じさせませんでした。

吉村さんと相談の上、特にメニューのうち

①サーブ練習
②スペインドリル

に改善の余地があるのではないか、と考えましたので、以下紹介していきたいと思います。

是非ともコメント等お寄せいただき、OB・OGのテニス観の交流の場としても当サイトが機能していけることを期しておりますので、忌憚なきご意見のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

①サーブ練習

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サーブ練習は、練習の初めのメニューとして、30分間サーブを打ち続ける練習として設定されていました。ルールとしては、連続で15球入ることを目標としていて、2球フォルトした際には腕立て伏せなどのペナルティを課していました。

最後の一球を打つときには、全体に対して「ラストお願いします」と声をかけ、注目させて

・入る→目標達成、時間いっぱいまでサーブ練習

・入らない→失敗、はじめから。全員でダッシュで一人4球(2球ずつ×2)ボールを拾いにいく罰ゲーム

という、試合を想定してプレッシャーをかけつつ練習を行うというものでした。

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的はこのような設置方法。現役曰く、ゾーンごとにサービスボックスを分け、狙いを定めているとのことなのですが、点で狙った方が分かりやすく、また実践的であるのではないか?と正直感じました。

練習の意図としては、確かにプレッシャーをかけてセカンドサーブをしっかり入れるということは、極めて大事なことであり、首肯できるところではあります。
しかしながら、30分通しで打ち続けるということもあり、中盤以降は特に、達成できていないプレイヤーは、サービスボックスの浅いところに、入れるだけのセカンドサーブを打っている様子が見てとれました。

似たような問題点としては、むしろ達成後に顕著になっていたと感じます。というのも、このメニューが一見達成的なメニューであるように見えて、結局は30分経つまで終わらない、という消化型のメニューであること、

また達成後の課題が不明瞭で、練習としての意図が見えなくなっていたことが挙げられるのではないでしょうか。

以下、比較のために、三年生の武のサーブの映像を掲載したいと思います。(なお、タイミングとして武が偶然撮れたということです。武以上に前後の開きが多い部員もいましたし、個人の意識に対する指摘ではないことをご了解ください)

●達成までの最後の一球

●達成後の最初の一球

 

この二つのサーブを見て、どのように感じますでしょうか。

前者を良しとするならば、やはり達成後にも何らかの課題を設定すべきでしょう。授業に寄せて考えるならば、発問した後で、いち早く解答し終えた生徒が、「そのまま待ってて」と待機させられている状態にも似たものがあります。

後者を良しとするならば、「入れる」だけになってしまって、真ん中に、また武のポテンシャルから考えれば緩めのサーブを打っている前者の練習は、実戦に繋がらないものともとれます。後者のサーブの方がよりのびのびと打っていて、球威・コースなどに本人のこだわりも見えるでしょう。

また、リターン練習を含めれば、合練ながら、サーブを打つ時間が45分ほど設定されています。ここは、自主練として取り組むべきで、サーブは全体の練習として少量でよい、と考える方もいるのではないでしょうか。

より意図をはっきりさせるためには、どのように(方法、時間、意識)練習に取り組むべきか、より考える必要があると感じました。

 

②スペインドリル

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フォアの深いところ→フォアの浅いところ→バックの深いところ→バックの浅いところ の計四種を二周、八球打ったら次の人と交代、という方法で取り組んでいました。

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これに対し、OBの吉村さんが指摘したのは、特に浅い→深いのときに、後ろに流れながら、入れるだけのショットを打ってはいないか?ということでした。

つまり、(ある程度)球出し練習だからこそ、いついかなる場合でも、しっかり自分の打点に入って、どんどん打っていくことを目標とすべきである、との指摘でした。「下がっても、しっかり振り抜く」ことを大事にすべきであると。

また、浅いボールに関しても、ボールを落として打ってしまう選手が学芸大には多いので、ほとんど打ち込み練習として、スペインドリルに取り組むべきだとのことでした。

また、1セットあたりの球数が少ないようにも思えます。プロなんかは、こうしたドリルは基本的に1カゴ、1カートをセットとしているのは有名かと思います。

 

以上二つのメニューは、意図・方法などの面において、改善の余地があるということで、紹介させていただきました。

 

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メニュー終了後はトレーニング。ラインタッチを5本(各本の間は20秒)を3セット、続いては7ボール(コートの七か所にボールを置きながら走るもの)をリレー形式で、待機中は体幹トレーニングを行うというストイックぶりで、暑い中体力強化にも取り組んでいました。

一年生もまだまだ体力に差がありながらも、積極的にトレーニングに取り組んでおり、夏に向けての準備としては、むしろ暑い日が早めに来てくれた今年は、一年生としては追い風かもしれないな、と感じました。

僕ですか?ええ、お察しください。この日は光化学スモック注意報も出ていたのですから。きちんと時間を測りながら応援しておきました!

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ほとんどのメニューで最もスピードがあったのは、三年生の片山。三年生のうち、中心的な存在でもあり、またリーグ経験も豊富だからこそ、今後の活躍に大いに期待しています。


以上、合練に参加してのレポートととなります。

国公立大会を控え、四年生を欠いているこの時期だからこそ、三年生はより主体的に、チームにとって何がベストかを考えながら、一つひとつの行動へと移していってほしいと思います。おそらくそれが、夏以降の自分達の代の運営に関わる、極めて重要なことになるでしょう。

 

今年の前期総会のご案内が近々始まるかと思いますが、今年は夏関等学連の大幅なスケジュール変更に伴い、7月の開催となります。OB・OGの皆様に少しでも現役の雰囲気が伝わればと思って、またメッセージを現役に届けることの出来る場として当記事を書いておりますが、やはり直接の交流に勝るものはありません。

お忙しいとは存じますが、前期総会にお越しいただけると幸いです。また、当記事をご覧の方、是非コメント等お寄せいただけると幸いです。

 

それでは、また来月号でお会いしましょう。お読みいただき、ありがとうございます。

OB1年目
安松拓真

 

※ある日の出来事

紹介した武ですが、ある日の昼休み、いそいそとコートにやってきました。急いで、サーブを打ち始める武。

「今日フルコマ(全時間に授業)なので、昼休みだけでもと思いまして…」

前回挙げた、朝練習を行っている部員たちにも関連して…
忙しい、というのは簡単で、時間を作るかどうかは、自分次第なのだと、現役から教えてもらったような気分になりました。

よって朝早くから筆を(キーボードを)したためている次第であります。月報で取り上げてほしい内容なども随時募集中ですので、ご意見お寄せくださると幸いです。