〇8月号はこちらから(庭球部の沿革などについて書いています)

 

皆様、こんばんは。一日遅れになりましたが、月報・9月号です。

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9月期は、なんといっても、リーグの時期です。
既にご存じかと思いますが、8月から始まった今年度のリーグ戦は、
男子部が7部2位という結果を残し、10月3日(土)の入れ替え戦を待つ状況となりました。

〇入れ替え戦の詳細はこちらから

併せて、翌10月4日(日)には、祝勝会も予定しております。多くの方の参加をお待ちしております。

〇祝勝会の詳細はこちらから

 

さて、今月号は、そんなリーグ戦の様子をお伝えすることも考えましたが、こちらはもう既に現役が結果報告を詳しく述べてくれていること、
何より何か情報(誰が教育実習に行くか、など)を漏洩しかねないので、少し別の角度からチームの状況をお伝えしようかと思います。

それは、「イレギュラー」についてです。
一般に、「イレギュラー」という言葉は、「レギュラー」の対義語として理解されます。つまりは、部活においては「試合に出れない者」という意味です。
しかし、厳密には「レギュラー」でない者は皆「イレギュラー」です。現在多くの部員を抱える庭球部でも、大多数がイレギュラーで、一部の選ばれた人間だけが、「レギュラー」となれます。

「チームの底上げ」などという言葉が、よく活動方針に上がりますが、こうしたイレギュラーの強化は、即ち「レギュラー」の強化に他ならない筈です。
また、これは自論に過ぎないのですが、こうしたイレギュラー全員の向上心・熱意こそが、
チーム内の活発な競争意識を生み、より強いチームを創り上げることが出来るかと思います。

 

 

そこで、来年の運営代となる3年生の部員の発案をきっかけとして、急遽イレギュラーの「紅白戦」を企画しました。
現役の提案したルールに、OBとして、批評性のある意見を出しつつ、ルール等の策定を行いました。

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ルールは以下の通りです。

紅軍:大島、斉藤、武、網岡、大塚、山田
白軍:谷口、駒井、(安松)、鈴木、内田、谷山、伊東
(伊藤が怪我のため、ダブルスのみの出場)

、試合結果はランクに反映する。
、オーダーは上記ランク順を基本オーダーとし、ルールはリーグ戦に準ずる。(D3本、S6本)
、負けたチームは個人の試合結果にかかわらず、全員で部室・倉庫・コート周りの清掃。
、単複ともに負けた選手は、無条件でランクを一つ下げる。

4のルールについて、こちらが提案したのは「チームが負けたら、チームメンバー全員のランクを一つ下げる」というものでした。
現役は最終的にその提案は、「ランク上位の部員にデメリットしかない」という理由で反論し、4のルールを策定した、という経緯があります。
こちらの提案の意図としては、“チームで”戦う意味を強く持たせること、が重要だと考えた、といったところです。

また、直前2日間の練習は、紅白軍がそれぞれ独立して練習を行った、というのも一つのポイントです。
つまりは、試合に向けての練習で何をし、どういった意識で練習するか?を、明確に見据える練習が要求されました。

 

しかし、天気予報は生憎の雨続き。ここもまた、本番ではよくあることと言いますか、非常に難しい状況ではありました。
結局、試合の2日前に半日の練習時間があったのみで、前日は全く練習することは出来ませんでした。

 

 

二日前の練習内容は、たとえば次のようでした。

紅軍:サーブ練習(20分)→リターン練習(30分)→ボレー球出し練習(チャンスボール、ブロック)(2カート)→
ロブスマ(10ポイント先取)→クロスラリー(30分)→ダブルス形式練習(30分)

白軍は正確な記録を失ってしまいましたが、主に「ストレートアタック・ブロック」「ロブリターン」の練習と、そこから始まるストレートでの展開を練習していました。

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(写真は白軍

ともにダブルス練習を徹底的に行うことは共通していました。(コートが一面しかない、という状況もあったかもしれません)
特色はというと、紅軍はサーブ練習は攻める意識に重点を置き、またクロスラリーを長時間行った、といった点が挙げられます。
白軍は、ロブリターンの技術練習と、そこから始まるストレートでのダブルスの展開に時間を割いていました。
両者ともに行っていた、対人でのサーブリターン練習は、紅軍はリターン後にサーバー側が一球返球して終わり、白軍はリターンで終わり、といった形式で、差異が際立ちました。

 

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もちろん、レギュラーはレギュラーで練習です。
僕は、白軍の練習に参加しつつ、紅軍の練習にも時折目をやっていました。

が、率直な感想としては、「レギュラーのコートが一番良い雰囲気だな」ということです。
なんといいますか、練習の雰囲気がお通夜みたいでした…。笑
仕切るのも、普段仕切ることの無い人ですから(紅:斉藤、白:鈴木)、正直もう少し時間があればよかったな、とも思います。

また、ルール策定などもこのタイミングでしたから、各自が「(安松に半ば押し付けられた)紅白戦を、なぜやるのか?」といった疑念が、少なからずあったことかと思います。

一方で僕の期待としては、「この紅白戦を、部員一人一人が、いかにして意味のあるものに押し上げていくか?」ということについて、考えて欲しい――その旨を伝えていきました。

 

ルールなどの調整で、ある意味では紅白軍の対抗意識(対立?)は深まっていき、結果的には闘争心をも煽ることとなりました。

 

 

さて、迎えた当日。

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これじゃあんまりだ、と言いたくなるような空。しかしそれでも、時間通りの集合、朝会議から試合を始めます。
試合前の部員たちに、少し話を聞いてみました。

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1年生・山田(紅)は今の気持ちを「負けたくない」という言葉で語り、

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4年生・大島(紅)は「いつも通りのプレーができるよう、上級生が良い雰囲気を作りたい」と語り、

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3年生・鈴木(白)は「試合は試合で、紅白戦について色々思うところはあるが、目の前に集中するしかない」と語っていました。

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主将の中山は、

レギュラーと同じような設定で、「そのための練習」をしてきたはず。仲間内だけど、だからこそ勝ちにこだわる姿勢を見せてほしい。
簡単に勝負がつかないような、競った試合が多くあって、4-5とか5-4で決まるような試合になるといい。

との期待を話していました。

 

さて、試合結果は以下の通りでした。

 

紅軍
VS 白軍
D1 大島・武 6-4,6-2 × 伊東・谷口
D2 斉藤・網岡 × 5-7,1-6 駒井・鈴木
D3 大塚・山田 6-2,7-5 × 谷山・内田
S1 大島  〇 6-2,6-2 ×  駒井
S2  × 3-6,0-6  〇  谷口
S3 斉藤 6-7(4),6-2,6-4 ×  安松
S4 大塚 × 3-6,6-2,3-6  鈴木
S5 網岡 6-2,6-1 × 谷山
S6 山田 × 1-6,2-6  内田

 

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以下、試合の概要を簡単に記しておきます。
D1:試合経験の少ない1年生コンビの白軍が予想外の健闘。大事なところでミスを連発、簡単に勝負が決まった。
D2:はじめは紅軍が元気のいいプレーでリードするも、追いつかれてからは白軍が終始ペースを握っていた。
D3:実力差はあまりない筈だが、紅軍・大塚が山田を上手く活かし、ダブルバックを取った白軍を前衛が上手くかき回して勝利した。

全体として、
紅軍:勢いの良いプレー、積極的な攻めを展開。リード展開が多かったが、欲しいポイントが取りきれないことが多かった。
白軍:ロブリターン・ストレートアタックを中心に、後ろでの長い展開が多かった。一方、前衛の良いところはほとんど見られなかった。

S1:4-4で回るも、番狂わせは起きず。レギュラーとの境目の大島が危なげなく勝利を収めた。
S2:こちらも平常のランク戦とあまり変わらず。白軍・谷口は、終始圧倒し短時間での決戦となった。
S3:泥仕合。最後は3時間くらいになり集中力体力の限界が来て、負けてしまいました…。鍛え直します。
S4:普段は白軍・鈴木がセカンドで勝つが、紅軍・大塚がセットを取る健闘。最後は置きに行って鈴木が勝利。
S5:普段の試合では白軍・谷山が勝つこともあるが、紅軍・網岡が安定したプレーに対し、谷山は焦ってミスを連発。
S6:平常の試合と変わらず、実力通り白軍・内田がきっちりとセカンドで仕留める。

 

かくして、紅軍の勝利で紅白戦は終わりました。

 

試合に関して、ずいぶんアッサリしているんですが、僕は、試合後の現役に対し、「A4一枚で紅白戦についてまとめる」という課題を与えました。
試合後に学んだこと、課題や反省――ひいては、何が残ったか?というところを、確かめたかったからです。
紙幅という上限をつけることで、なるべく核になるようなところを、ピンポイントでまとめてくるようなものを、期待してのことでした。

以下、紅白戦の反省を紹介します。

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~紅軍~

・今日の反省
ダブルスではD1~D3の3組とも1stセットをゲームカウント3-0という良い流れで試合を
スタートすることができたものの、そこから相手にゲーム差を縮められてしまう展開と
なってしまったのが良くなかったです。
シングルスではS2,S4,S5,S6の4人は部内で自分より上ランクの相手との対戦となりチー
ム勝利の為にも上ランクから1本を取らなければならないという状況でしたがS5の網岡
がしっかりと勝ち切ることができ全体5-4で勝つことができました。またS4の大塚も負
けはしたもののフルセットまでもつれどちらが勝ってもおかしくない試合展開で他の選
手はかなり勇気付けられました。
応援面では少人数であるからこそ一人ひとりが声を張り応援することができていました
が、普段の対抗戦やリーグ戦よりも声がでていたのではという反省も上がり普段の応援
に対する姿勢にまだまだ改善の余地があるとも感じました。
全体としては前々日の練習からチーム6人全員で勝つという強い気持ちで試合に臨むこ
とができ、結果ダブルスを2-1リードで折り返しそのまま勝ち切ることができたと言え
ます。また同じ部内が相手ということで自分たちが普段している学芸の応援というもの
が相手校からしたらどれほどプレッシャーになるのかを身をもって感じることができた
紅白戦であったと思います。

・今日を今後にどう活かすか
自分たちがレギュラーとしてリーグに出て勝つために足りない部分を埋めるために自分
たちは何をどれくらいの期間でやらねばいけないのか、またサポート面でもどんな応援
をすれば選手を後押しすることができるのかなど考え、今日を起点に少しずつ変えて行
くことでこそ今日の紅白戦をこれからに活かしていけると思います。
具体的に言えば今の自分たちのテニスのプレーで今日の紅白戦で勝てたからと言ってレ
ギュラーとして戦える未来が考えられるのか、今の自分からどの技術を伸ばせば勝てる
ビジョンが見えるのかといったことをもう一度考え練習していくことから始められると
思います。

 

~白軍~
【全体に共通していた反省】
・試合においてどの場面でそのプレーを使うのか、シングルスもダブルスもどのように得点していくのかを意識して練習しました。
・勝ちたいというよりは、勝たなければいけないという意識。
・練習で自分にプレッシャーをかけられていないことを痛感した。
・練習の時からプレッシャーをかけて、この球はどんなポイントで打つのかということを意識して練習する必要がある。
【個人の反省(一部抜粋)】

〇駒井清考
・紅白戦で当たる可能性のある相手を想定して練習に取り組んだ。
・上級生の自分がしっかりと集中しチームを引き締めていこうと考えていた。
・残り1年でできることを全てやり、来年のリーグで勝てるテニスをしていく。
〇鈴木謙
ただ勝つためだけのプレーをしてしまった。残り一年しかない中で、毎試合リーグで勝てるプレーができるよう自分に負荷をかけなければいけないと感じた。
〇谷山慎一
自分が2本落としてしまい、それが結果として負けにつながった。ダブルス、シングルス共に負けたことがとても情けなかったし、チームに申し訳ないと思った。
〇内田智也
緊張した場面でいつも通りのプレーをするには反復練習で確かな技術をつけることが重要だと実感した。

【白組の反省から見えたこと】
プレッシャーがかかる中でのプレーに慣れていない者が多く見られました。理由としては、練習の中での試合に対する意識の希薄さ、団体戦の経験がほぼ無い事などが挙げられます。レギュラーとの差は技術の差だけではなく、精神的な差や戦術的な差など目に見えない部分でも差があることを感じ取ったと思います。
勝たなければ昇格できない、降格してしまうというプレッシャーを抱えながら、自分の実力を出し切るレギュラーと自分たちイレギュラーの差を実感できたことが、紅白戦の一番の収穫だったと思います。

 

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こういう、OBに課されたメンドクサイ一枚の課題にこそ、僕は紅白戦の価値を見極めたい、と考えます。
正直、この手の反省には、綺麗事と正解がつきものです。「レギュラーを狙いにいく意識」、「今までの練習を変えなくてはいけない」、このあたりは、正解=やる前から分かっていたような、絶対的な正論。それが書かれていることが問題なのではなく、それを本気で分かっているか?各自で、自分自身に問い直す必要があるかと思います。

本気でレギュラーを狙う、とはどのようなことか? チームの代表になり、外の選手に勝つために、具体的に、今何をするか?

 

そして、正解的な意見から少し離れているものこそ重要でしょう。

紅軍:①「応援」への視点、②「紅白戦を起点として今後へ活かす」、③今日紅白戦で勝てたからといってそれで良いわけではない

①について。紅軍は、白軍よりも圧倒的に応援に熱が入っていて、所謂「煽りたてる」ような雰囲気すらありました。それはまさに、リーグさながらでもありました。
一方で、目の前の勝負だけで燃え尽きてしまいそうで、巨視的に紅白戦を捉えられていなかったようにも思えました。そのあたりは、②③の反省で考え直されている点かと思います。

 

白軍:①個人の思い、②レギュラーとの実力外の差

3年生・谷山が病気でチームを長く離れていたことなどもあり、白軍は紅軍よりも更に試合経験に乏しいメンバーでした。ただし、紅軍との差が何であったか、について言及がないのは少し残念でもあります。
鈴木の言う「勝つためだけのプレー」への反省は、紅軍の③の反省とも重なります。

 

今回、紅白戦という一つの試合に向けて、「調整」(?)なのか練習なのか。新しい技術を学ぶか、得意なことに取り組むか、などについて彼らは考えました。
短い期間でありながら、しかしその先にも自分の選手生活があり、そんなときに試合はめぐってきます。

目の前の試合には必ず勝たなくてはならない。しかし、ただ勝つためだけの試合展開では、自分に次は無い。(たとえば、全ロブでその相手に勝てたからといって、その先はない、という困難性があるかと思います)
それは、大学の部活、という期限のあるテニス生活だからこそ、最も考えてほしい問題であると位置づけています。
更に、それには「正解」はない。常に勝ちにいかなくてはならないし、常に上を目指さなくてはならない。少なくとも、4年生のリーグのような、勝って引退できるような状況でなければ、誰もがそうした状況に置かれながら、部内戦や対抗戦、個人戦などを積み重ねていかなくてはなりません。
イレギュラーということは、対抗戦に出れないということ。つまり、そうした悩みすら、次元の低いところでしか与えられない。それでは、レギュラーとは差が広がっていく一方です。

そこに自分たちがいることを、改めてわかってほしいし、だからこそ頑張ってほしい、と僕は思います。

 

 

紅白戦を通して、明らかになったことは沢山あります。

まずは今年の昇格を願ってやみませんが、来年、再来年も、チームがもっともっと強くなるために。次の代への橋渡しとなるように。

 

中山主将の代も、残す所数日となっています。一人一人が、今を噛み締めて、部活に向き合ってほしいと思います。

 

 

 

 

今月号は以上になります。
なお、倉庫は綺麗になっていましたので、報告しておきます。
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安松拓真