みなさま、こんにちは。
広報4年の小林です。
夏真っ盛りの8月、豪雨が盛大に地面を叩いて幕を開けた、約3週間の今年のリーグ。
男女ともにあと一勝すれば入れ替え戦というところで、
一歩届かず、昇格はかないませんでした。
今はまだ、現役を引退するという実感は湧いていません。
まだ夢なのではないかとさえ思ってしまいます。
試合が終わって、4年間の日記と、主将になってからつけていたノートを見返しました。
毎日寝る前に、次の練習では何を言おうか、ノートに書いてから布団に入り、電気を消していました。
最初の方は、主将として何を言えばいいのか分からず、書いては二重線で消し、を繰り返していて、たったの一言を考えるために、ノートが真っ黒になったりしていました。
2年が経ち、ボロボロになったノートを手にすると、ずっしりと重く、自分にとって主将の責任感、というものを体現したような3冊になったと感じています。
みんなに掛ける一言、というのは、スポーツ選手の名言のような高尚ものではなく、
体調を気遣う一言であったり、変化に気付く 何気ない一言 こそがいいんだなと、今は、思います。
体育会は、潔いほどに実力社会ということを思い知らされました。
勝てば官軍、負ければ努力が足りないと言われる世界です。
結果しか見てもらえない現役にとって、日々の小さな挑戦も、思い切った改革も、真っ暗な悩みの数々も、
たった一つの「勝敗」によって、呆気なく踏みにじられるような思いをした経験も、あると思います。
どうにもならない壁を感じて、結果が出ない無念さを抱えて、私達は引退し、社会に出ていきます。
「頑張れば報われる」なんて、手放しには言えない。
でも、「結果が出なくても成長を感じればいい」なんて綺麗事で片付けたくもない。
それでも、
結果が出るか分からないその狭間で、ときに苦しみ、ときに勝負を楽しんできた私達は、
これから出会うであろう、苦難や逆境に果敢に挑戦する仲間や、後輩や、子どもたちに、
惜しみない愛情を持って、応援していくことのできる存在になれるのではないか、と思います。
大切な人の手を離さないで、「頑張れ」と言えるだけの4年間を送ってきたと、信じます。
今まで支えてくださった全ての皆様、応援ありがとうございました。
多くの先輩方に応援されて引退試合を戦えて、私達は本当に恵まれていました。
感謝申し上げます。
後輩たちには、新しい色のチームで、
私達が見ることのできなかった景色に、
来年、連れて行ってほしいと思います。
難しいよ。
頑張ってね。
今後とも、東京学芸大学硬式庭球部を、よろしくお願い致します。
そして、4年間、ありがとうございました。
4年 小林
文章を読んで、感銘を受けました。事象をとらえて、とてもよく考えていますね。
リーグ戦、お疲れさまでした。主将として、色々な経験をしたと思います。ノートに書いて、振り返り、次を考えるという努力をしたことは、形に残る財産ですね。
体育会は、勝負が全てです。結果が残ってなんぼの世界。
OBOGからは勝つことを期待されて、部内ではチームメイトと競争の日々。分かります。
私も現役の頃は、そうでした。私は、2・3年生の時は雨が降らない限り毎日自主連しました。しかし、結果は伴わず、3年生でレギュラーになっても、リーグ戦では全敗、チームも全敗でした。降格でした。
その後、経験を活かそうと考えました。仕事で困難に立ち向かう時の《粘り》《気力》《見通す力》として、部活・リーグ戦の経験が役に立ちました。
というより、役立てないと、自分に折り合いがつかなかったのです。《降格させた学年》ということだけにとらわれている訳にはいかなかったのです。
経験を活かす一環として、OBOG会の会計・会長を13年務めました。自分の経験をどこかで活かすんだ」というつもりでした。
今は、まあ、テニス部に貢献できたのではないかと思っています。
小林さんは、主将として学んだ《リーダーシップ》《気配り》《事故研鑽》等を、今後に活かしていってください。
この先は、長い人生があるのみです。そこには、勝ちも負けもありません。人生のどこに幸せを見つけるか、その一点に向かって進むのみです。《学大テニス部スピリッツ》で、突き進むんです。
あなたの経験を、ぜひ後輩たちに伝えてください。テニス部の後輩に、職場の後輩に。色々な人から学んでください。先輩からも、後輩からも。
共に人生を進んでいきましょう❗
前OBOG会長 山本貴之