皆さん、こんにちは。

月報といったからには、しっかりと書き続けていきますよ!
先日東京学芸大学を無事卒業いたしました、安松です。

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一人の留年者なども出さず、春からの進路もきっちりと決まりまして、晴れやかな卒業式でした。
4年生一同、懐かしのコートサイドで一枚。皆様、お世話になりました!
関東から離れる人はいないので、また総会・リーグ等積極的に参加させていただきます!

また、現在試行錯誤段階である月報に、反響をいただきました!

○2月号の記事はこちらから

キャプチャ

藤田さん、井上さん、先月はコメントを頂き、ありがとうございました!
普段お忙しく、なかなかコートにいらっしゃることの出来ないOBさんなどにも、分かりやすく現役の様子をお伝えできればと思います!

コメント欄に、現役へのメッセージ、もしくは、「こういう情報を伝えてほしい」というご要望がありましたら、是非とも書き込んでいただけると幸いです。

 


さて、学内の梅は盛りを終え、桜もつぼみを大きく膨らませ、新入生を待つ季節となりました。

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写真は梅ばかりですが、学芸大には、沢山の桜が植えてあります。
正門前の通りや、テニス部としてはテニスコートの北側の桜、あとはグラウンドの桜などもとても綺麗ですよね。

時代はグローバリズム、学期のはじまりももう何年も経たないうちに、9月始まりになってしまいそうですが、
やはり出会いと別れのこの季節に、桜は欠かせないなあ…と思ってしまう今日この頃です。笑

新入生はこんなシブイ記事読んでないとは思いますが、キャンパスの中には新入生がたくさん出入りしていました!
テニス部の新たな出会いにも期待が高まります。

本題に入る前に、もう一つだけ皆様にお伝えしておきますと、
学芸大の構内は、実はこの1年間でさまざまに改修工事がなされました!

図書館、ウッドデッキの(謎の)石像、野球場、グラウンド、etc…

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IMAG0806(人工芝になった野球場)

また、学芸大自体の編成も大きく変わるということで、春からはまた新しくなった東京学芸大学となります。OB,OGの皆様、お立ち寄りの際は、是非、学内も少し散策なさってください!


さて、本日の中心の話題はこちらです。
先日、3月中旬に、大阪教育大学にて行われました、オール学芸

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きちんと大阪まで応援に行って参りました!(四日目、大阪教育大学戦だけですが)

試合結果については、
○試合結果はこちらから
↑に現役が上げたものがあるのですが、その中から、いくつか注目した試合を中心に、戦評のようなものをお届けしていこうと思います。

 

大阪、京都、愛知、東京の四校で、毎年開催校を回しながら総当たり戦を行う行事である、四学芸大学対抗庭球大会――通称、オール学芸。
近年の流れですと、長く準優勝という成績が続いておりまして、一昨年は1-8、去年は3-6、そして今年こそは優勝できるのではないか、と見ていました。

 

また、大会としてもチーム一同で寝食を共にしながらの三連戦ということで、新年度に向けて一つの山場ともなる試合です。ましてや、今年は強豪・大阪教育大学の開催ということで、各自交流なども通して、テニスについて深め合ったのではないかと思います。

一つ残念だったのは、天気に恵まれなかったということ。全日程の試合が、進行の関係で8ゲームでの試合になってしまいました。
立地も山の上にあり、途方もないほど長いエスカレーターでひたすら登って行ったところにテニスコートがありました。

大阪教育大学の学生は、登下校のことを、登頂・下山と呼ぶのだとか…。
真の地獄は、下りは階段しかないということでした。

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さて、本題の試合に入っていきましょう。


【D2】近藤・鈴木宏次郎――黒木・大越
○8-2

現状学芸で最も強いペアである、近藤・鈴木組。相手は、二番手と六番手のペアで、実力に差のある組み方をしているペアでした。

近藤サーブからゲームがはじまるものの、近藤の1stボレーミスが続き、1stゲームにブレイクを許す。そのまま2ndゲームは相手・黒木サーブでキープ。
しかしその後は、特に鈴木の安定感が光り、相手の不意をつくプレーにもしっかりと対応、甘いボールをきっちりと決めきるという冷静さが良かったように見えました。

一方、近藤は特に序盤に動きの固さがみられ、特にリターンが練習通り落ち着いて打てていたことが少なかったです。
とはいえ、終始相手を圧倒しつつ、しっかりと一本を取って来たD2。「仕事を果たして」「無駄なゲームを抑えて勝つ」ということもまた、上番手の重要な仕事です。

 


【D3】小村・片山――松岡・光田
×4-8
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番手から言っても、ダブルスが2-1になるか1-2になるかを決める、重要な一戦でした。
こちらも、小村サーブからはじまるも、1stブレイクを許し、試合序盤から0-2と立ち上がりの悪さが目立ちました。
しかし、そこからは食い下がり、3-4までは競ることができました。

結果として、その後じり貧の展開となり、4-8で敗北となりました。
小村片山ともに、1stサーブの入りは良く、テンポよく進んだ場面もみられましたが、後半になるにつれ、得点することが難しくなった、といった印象でした。
OB・吉村さん、また大阪教育大学の人たちと一緒に見ていて、考えられる敗因は次の通りでした。
まず、全体的なポーチの決定数です。小村・片山ともに、後ろで固くラリーすることができても、前での決定力にかなり差がみられました。

また、常に思い切ったストロークを打てることが持ち味の小村ですが、取れそうになると無駄に力が入ってしまい、普段しないようなミスをし、そこから流れが悪くなる場面も多々見られました。

大阪教育大学のダブルスで全体的に良かった点としては、スピンロブの精度の良さと、使い方が挙げられると思います。
たとえば、ストレート(ロブ)で頭を抜かれた後のストロークの処理ですが…

右側を大阪教育大、左側を東京学芸大だとします。

ダブルス1

基本的には、雁行陣を敷いている場合、上図のように処理しますよね。
特に後衛側に小村が入っているときに多くみられたのですが、

ダブルス2

ここでストレートに返すボールも、全力で(力みながら)打ち抜いていました。ただし、体勢が崩れているので、浅くなることがしばしば。

もちろん、相手後衛に返せれば問題はないのですが、陣形が落ち着かないうちから、また、打ち抜いたところでチャンスに繋がるわけでも無い場面で、不要なリスクを負っているようにみえました。

一方、の大阪教育大学側は、スピンロブの展開ならびに、こうした場面において、しっかり高くて深いボールを落ち着いて入れていました。

大阪教育大学側は、逃げる場面はしっかりと逃げ、攻めるところで打ち込む、とメリハリがしっかりしているように見えます。
勿論前衛の決定力も磨く必要がありますが、現時点で出来ること(意識・展開)という点においては、こうした点を見習うべきであると感じました。

現役との連絡が上手くいかず、未だ映像を入手できていないので、動画が手に入り次第アップさせていただきます…。分かりづらくてすみません。


【S2】近藤――黒木
×0-8

先月号にもお伝えしたように、この半年で夏から大きく成長を遂げた近藤。個人的には、近藤のシングルスの試合を楽しみに、大阪まで出向いた感もあります。笑

相手は2番手で、固いストロークを持ち味としたプレイヤー。結果からいえば、1stキープゲームで40-0から5連取を許してからは、終始相手のリード展開が続いた試合となりました。

特に苦労していたのは、ミスの少なさと、それに加えて相手がコートを広く使い、コースを丁寧に打ち分けてくること。終始振り回される中で、近藤は返すことが精一杯になってしまい、なかなか得意のネットプレイにつなげることができませんでした。

見ていた大阪教育大のOBさん(イニシャル:Pさん)のお言葉を借りれば、「振り回しの動きだしが遅い」「腰が高すぎて切り替えしが間に合ってない」ということがまずみられました。普段の練習で、より厳しく、意識して取り組んでほしいと思います。

また、ドロップショットで相手を前に出すなど、ストロークで押されている相手に対し、敗けているのだから少しでも何か明確に変化をつけるべきだという声も聞かれました。
奇しくも、去年の大阪教育大学戦で、自分のシングルスの反省点として挙がったことと共通点が多く、また自分なぞよりもはるかにプレーの幅が広い近藤だからこそ、もう少し試合の中でチャレンジする気持ちを持ってほしいと思いました。

今後に期待しています。


【総評】
同日、別のコートでは、愛知教育大学対京都教育大学の試合が行われていました。
最後に残った一本の試合は、1年生対3年生の試合。なんと、1年生が0-5からまくり、最後はタイブレークになるという劇的な試合でした。

ドロドロのロブ合戦になるかと思いきや、愛知教育大学の選手は、上級生らしい闘志あふれるプレーを展開。彼は、去年の四学で、僕が6-0,6-0で倒した選手なのですが(この意味は、OBの方々ならお察しいただけるでしょうか笑)、タイブレークの大事なポイントでフォアハンドを振りぬき、素晴らしいストロークでポイントを取っていました。

最後は、京都教育大学の選手が7-5で勝利。しかし、最後まで結果の分からない試合であり、両校ともに自校の選手を全力で応援している様子が印象的でした。

「ドラマ性」というと安い言葉ですが――四学の良さの一つに、そういうものがあるのかと思います。
学校によっては、教採などの関係もあって、引退試合となる部員もいるために、上に挙げたような試合が生まれるのではないでしょうか。

その点、今年はオーダーをずらしたこともあってあまり競った試合もなく、また天候上の都合で8ゲームであったということもあり、得られた経験はやや少なかったようにみえました。

しかし、その分他大学との情報交換や会議などの関わりは深く持てたことと思います。大阪で得たものを、しっかりと今後の活動に活かしていくこと。また、リーグに向けて、自分達がやらなくてはならないことを改めて整理し、行っていくこと。
こうした点を、現役には徹底してほしいと思います。


【あとがき】

先日の卒業式のお返しということで、いよいよ国分寺を離れてしまう4年生の送別もかねた、お返し飲みを行いました(気付けば、未成年も数名になってしまいましたが、勿論未成年は禁酒です)
IMAG0787(栗田くん・写真右)
そこで、下番手ながら熱心に練習を重ねる栗田くんに、一つ質問をしました。
「大教(大阪教育大)、見ててどう思った?」と。

栗田は「安心しました」という謎の解答。
…よくよく聞けば、「強い人たちは、コートに入って打っているだけで、集中力というか、目に見えて雰囲気が違った」
「強さには、きちんと裏付けがあって、安心しました」とのこと。一層の努力を誓ってくれました。
試合には出れなかったけれど、今後の栗田の奮闘に期待しています。

 

蕾が膨らんでいるのは、桜だけではありませんでした。イレギュラーたちの努力が花開く日を待ち望んでいます。

少し上手いことを言ったところで、今月号は終わりにしたいと思います!

4月12日に杉原杯、また前期総会の日程などもそろそろ決定が近くなっていくと思います。是非、学芸のテニスコートまで足をお運びいただけると幸いです。

 

安松拓真